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NCAAコーチングマニュアル(9/25/1996)


 午後,子供を迎えた後,またすぐに自転車でUCLAのバスケットボールチームのランニングトレーニングを見学した。強い日差しの中,アメリカン・フットボール場の端から端まで何本もひたすら走る。選手たちは汗まみれになっていた。その後,Jコーチに先日見せてもらったNCAAのコーチングマニュアルをお借りし,さっそくコピーした。

 NCAAでは選手獲得や学業の問題など多岐にわたって詳細にそのルールを定めている。また,シーズン制を採用しているため様々な種目毎に練習期間も定められているのである。バスケットボールは10月15日からボールを使った正式な練習を行ってもよいことになっている。今の時期は,コンディショニングのための練習(ボールを使わない練習)が週8時間まで許されている。もっともこれはコーチがついての練習のことで選手が勝手に練習することは構わない。UCLAのバスケットボールチームの場合,選手たちがだいたいの時間を決めてウッデン・センターに集まり,ピックアップゲームをしている。今日はイングリッシュ・イン・アクションを欠席してその様子を見学した。


学生アルバイト(9/30/1996)


 3時頃にバスケットボール・オフィスへ顔を出したが,今日は誰もいない。そこでメンズ・ジムを覗いてみると,何と男子バレーボールチームが練習していた。一般の学生にしてはずいぶん背が高くうまいのだが,何しろ40人以上の人がいるので,もしかしたらトライアウト(注1)かもしれない。メンズ・ジムの出口でちょうどJさんに会ったのでそのことを尋ねてみるとやはりこれから徐々に人数を減らされていくらしい。今週中に半分以下になるだろうと言っていた。

 その後,ぶらぶらしていると先日みまわれたトラブルの際、お世話になったH君に偶然出会った。終盤のイングリッシュ・イン・アクションに参加できなかったのでそのお詫びを言おうと何度かインターナショナル・ステューデント&スカラーズに顔を出していたのだが,彼には会えなかったのである。それもそのはず,彼は学生であの事務所でアルバイトをしているとのことであった。学校の授業が始まったので今は週に1回しか事務所には行っていないらしい。片言ながら本当にいろんな話をすることができ30分ぐらい有意義な時間を過ごすことができた。それにしても学生であるにも関わらず,僕に対して部局間の調整がうまくいかなかった時の対応(注2)は見事である。日本の学生ではあのような判断はなかなかできないだろう。


注1)アメリカでは、チームに所属を希望する一般学生にも門戸が開かれている。一定期間練習に参加してもらい、徐々に選抜されていくのである。茨城大学も、チーム所属希望者が殺到してトライアウトをしなければならないぐらいの魅力的なチームになりたいものである。

注2)8/27/1996「見事な応対」を参照のこと。