パック10調査委員会報告(10/22/1996火)
風邪が抜けてきてだいぶ調子も戻ってきた。午前中は新聞を読みふけった。今朝のスポーツ欄のトップにジム・ハリックコーチの疑惑は,NCAAのルール違反ではないというパック10の調査委員会の報告が公表されたのである。中古車の値段は通常の売買の範囲であるという判断であるが,ロサンゼルス・タイムスがすっぱ抜いた関係上,なお,いろいろと疑惑が残るという書き方であった。しかし,とにかくルール違反には問われないことで一見落着したので,僕自身もなんだかほっとした。一時はルール違反で辞めさせられてしまうのではないかとまで思っていたが,そんなことにならずに本当によかった。
午後の練習を見学しに行くと,練習が始まる前から何だか全体が明るい雰囲気になっていた。やはり,この数日は重たい空気が流れていたのだろう。アシスタント・コーチの明るい笑い声が響く。しかし,選手がフロアーに出てくる時間はいつもより遅かった。練習内容はいつもとほぼ同じであったが,J選手が何かあったらしく,やる気がない様子。背が高く器用で本当に素晴らしい選手なのだが,とにかくちょっとでもへそを曲げるとなかなかどうして大変である。とにかく自己主張が激しく,ともすれば自分勝手にやってしまう選手たちの集まりである。この国のコーチングが高い評価を得るのもうなずける。日本の選手は本当に従順であるが,その分強さに欠けているのかも知れない。