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ボーダーの厳しさ(10/24/1996木)


 午後練習に行ってみると,やはり昨日の練習後にジム・ハリックコーチと握手をしていたボーダーラインにいた2人の姿が見えない。シーズンが開始されわずか9日間でお役目ゴメンである。本当に厳しい世界だが,考えようによってはその方がみんなが幸せになれるのかもしれない。とにかく,アメリカの大学バスケットボールチームは,ビック・ビジネスの世界なのである。

 ウォーミング・アップが不足しているように感じていたが,アシスタント・コーチも同じように感じていたらしい。ジム・ハリックコーチにそのことを伝え,ボールを使ってドリブルをさせコートの周りをぐるぐる回るなどのウォーミング・アップを行っていた。アシスタント・コーチに与えられた時間はぴったり10分である。

 今日の練習ではジム・ハリックコーチが本当によくしゃべっていた。例の事件が解決して,ずいぶん肩の荷が降りたのだろう。選手も14名に絞られ,いよいよ本格的に取り組み始めた感じである。この数日の練習で今シーズン戦うにあたって重要なほとんど全てのエッセンスが伝えられたような気がする。本当に練習は,システマティックでエキサイティングでクリエイティブである。

 今日は夜にこのポーリー・パビリオンでバレーボールの試合があるらしく,午後5時で練習が終了した。