11月分に戻る 表紙に戻る

 

ファミリー&ファン・ジャム(11/3/1996日)


今日は,午後2時からUCLAバスケットボールのファミリー&ファン・ジャムがある。ウェストウッドの街の中にUCLAでAUTUMフェスティバルという別の催しがあるという横断幕があったので,11時過ぎに駐車料金5ドルを払って大学へでかけた。しかし,どこを探してもフェスティバルらしき催しはやっていなかった。結局,構内のベンチでお昼の弁当を食べた。子供たちは,大学の構内をあっちこっち歩き回ったので疲れ果て,機嫌が悪かったが,弁当を食べている時にすぐ近くまでリスがやってきたのでずいぶんご機嫌になった。

 UCLAストアーをちょっと見て回ってから,ポーリー・パビリオンへ出かけた。ポーリー・パビリオンでは,女子のバレーボールの試合が12時から始まっていて,僕らがついた1時40分ぐらいには2セットとられて3セット目に入っているところであった。相手はアリゾナ大学である。女子は2セット先取で終了だと思っていたが,どうやら3セットマッチのようである。バスケットボール・ファンが次々と訪れ,人が増えるにつれUCLAの応援が大きくなり,なんと3セット目は逆転でUCLAがとってしまった。すでに1時50分を回っている。まさかとは思ったが4セット目に突入し,結局UCLAが3−1で負けてしまった。バスケットボール関係者はなかなか試合が終わらないのでやきもきしている様子であった。

 バレーボールの試合が終わると,あっと言う間にバスケットボールのゴールが設置され,女子チームの紹介と10分ゲームが行われた。観客はゆうに5000人を越えているだろう。女子のスクリメージの間中,コーチがマイクで解説をする。一人一人の選手の特長や動きの良さなどを話しながら,たまに失敗すると「オー」と言って観客の笑いを誘っていた。なかなか,よい試みだと思う。

 女子が終わるといよいよ男子である。観客の反応が全く違う。マーチングバンドの音楽にのって男子がロッカールームから出てくると観客が総立ちになって興奮状態である。ウォーミングアップが終わり選手紹介になると,黄色い歓声がとぶ。日頃見慣れた選手たちが実はこんなにヒーロー扱いされる連中だったのかと再認識した。女子と同様に10分ゲームが行われようとしていたが,ジム・ハリックコーチは選手の家族が座っているところを指さして観客のみんなに紹介していた。家族も立って手を振ると,観客は選手の家族に拍手を送る。さすがだと思った。

 男子の試合は,選手たちもいいところを見せようとダンクシュートの連発となった。要するにディフェンスをしていないだけのことであるが,それでも観客は大喜びである。みんな男子のプレイの一つ一つに大歓声をあげていた。

 その後,男子と女子とミックスして3人づつのチームが編成され,ゴール下,フリースロー,3ポイントシュートの順に決めたら次へ移れ,先に2巡した方が勝ちという簡単なシュートゲームが行われた。CO選手とCD選手がいるチームが勝ち上がり決勝となったが,CD選手チームの優勝となった。その後,KD選手の椅子に座らせたマネージャーの上を飛び越えてのスラムダンクが披露され,観客を魅了した。次に観客の中から何人かがシュートゲームを行っていたが,観客のゲームに入ると早々と帰り始める人や,サインを求めて席を立つ人が増え,アナウンサーは終了させるタイミングを逸してしまった感があった。黙ってしばらく様子を見ていたら,会場のあっちこっちにテーブルが用意されていて,それぞれのテーブルに選手たちが座りサイン会が行われている。とにかく長蛇の列があっちこっちにできあがるのにはびっくりした。確かに有名選手なのだろうが,なにしろ大学生である。それでもこれだけの人がサインを求めるのだからやっぱり彼らはヒーローなのだろう。なんとなく不思議な感じがしながらUCLAを後にした。