アメと鞭(11/15/1996金)
午後はいつも通り練習であったが,2時30分頃に体育館へ行っても誰も来ていない。どうやら3時30分からの練習になったようだ。BM選手が早々に体育館へ来て昨日の試合を見たか?と聞いてきた。昨日の試合で彼は非常に調子がよく気をよくしているのであった。彼にはずいぶん前に「君はチームにとって非常に重要なポジションにいる。チームは君を必要としている。」と肩を痛めて落ち込んでいる時に話したことがあったのだ。その通りになりそうで非常によかった。
練習はいつもよりも陽気なかけ声で始まった。昨日の勝利でみんな気をよくしているようだ。ところが久しぶりに走り込んで負荷がかかりはじめると選手たちは口々に「畜生!」と言っていた。何となくわけもなく走らされている感じがしたのだろう。そういう意味ではやはりSコーチの説得力に欠ける部分が表面化した感じがする。また,どうしてもレギュラー陣ばかりを相手にしてしまい控えの選手たちの身体が冷え切ってしまうようでもある。そういう点ではやはりジム・ハリックコーチの方が遥かに上を行っていたと思う。ヘッドコーチになって2週間もたたないのだから,そういうことを望む方が無理なのかもしれないが、しかし,そういうことがコーチングで一番大切なところだと思う。練習の最後の方でやたらと走らせるので今日はやけに気合いが入っているなぁと思っていたら,何と明日も明後日も休みだというのである。アメと鞭もいいが,今日ちょっと負荷をかけるより明日練習をした方がよいのではないかと思った。練習する以外にチームがまとまる方法はないと思うのだが,その練習をしないとなるとちょっと問題だ。