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揺れる心境(12/8/1996日)


 午前中LAX(ロサンゼルス空港)へM君とMさんを見送り。午後,公園へ。

 

カンサス戦


 さて,UCLAの方ですが,例の事件から1ヶ月が経ち,見るも無惨な状況になってきました。昨日ランキングNo.1のカンサス大との試合があり,前半で30点近く離され,まったく歯が立ちませんでした。公式戦の1回戦にタルサ大というチームに破れて,UCLAのランキングは17位に落ちていましたが,昨日の試合でさらにランキングは下がるでしょう。ランキングはメディアが勝手に決めるものですが,こちらのメディアの目はかなり洗練されていますから,事実として受け止めざるを得ません。新聞の論調もかなり辛辣になってきました。

 僕は前日,カンサス大の練習を見学し,正直なところとてもかなわないだろうと思っていました。チームづくりがあまりにも違いすぎます。臨時ヘッドコーチの采配も混乱気味で,僕はいったい何を学びに来たのだろうと昨日は思わず自問自答してしまいました。今は,そういうことが解っただけでも勉強なのだと自分に言い聞かせています。

 ただ,とにかく今まで目の当たりにしたことのない運動能力の持ち主たちと日頃接しているだけに,もったいなくてもったいなくて,どーしてこんなにもったいないことをしているのかと欲求不満になってしまいます。こちらはスタッフの仕事が分業されているぶん,アシスタントコーチはやはりアシスタントでいきなりヘッドはできないということなのかもしれません。日本ではヘッドからアシスタント、トレーナー、マネージャーまで一人でこなさなければいけない分、鍛えられているのかもしれません。

 

揺れる心境


 何だかますますどん底に落ちていきそうな気もするのですが,僕はまだ半分以上自分の中で何とかなるという気持ちもあります。UCLAには学生の時に一度来たことがあってその時感じたことが本当に今の自分にとって意味のあるものになっていますから,やはりUCLAには勝ってもらいたいのです。あまり出過ぎたことをしてもよくないような気もしますが,思い切ってこちらのコーチ陣にいろいろと話をしてみようかと思ったりもしています。微妙な時だけにうまく判断できませんが,とにかくあの選手たちの能力を最大限生かすように組み立てさえすれば,トーナメントで優勝を争うチームであると思っています。

 反面,もうめんどくさいという感じもあって,英会話に専念しようかと思ったりもしています。とにかくまだまだ揺れ動いているチームとのかかわりですが,流れに任せてなるようになるでしょう。

 

学校の様子(妻の手紙より抜粋)


 ここロサンゼルスは都会なので,やはり羽鳥(茨城県のとある地域)と違ってかなり刺激的な毎日です。長男長女は車で10分程の小学校の2年生とキンダーガーテンに月〜金曜日の間通っています。次女は逆方向に車で10分程の教会付属のプレスクールに月〜木曜日の午前だけ通っています。そして次女のプレスクールのすぐそばにある英会話教室に午前中,月・水が主人,火・木が私と交替で通っています。

 子供だけで学校へ通うことができず,必ず親が送り迎えしなければならないのであっという間に一週間が過ぎる感じです。もちろん留守番も子供だけでさせられず,外にも親と一緒でなければ出られません。こうして離れてみて日本の良さがあらためてわかります。