父親の対応(1/11/1997土)
11時から息子の試合が開催された。息子は今週あまり練習していなかったので動きが悪くなかなかシュートチャンスに恵まれない。そうこうしているうちに相手のパワフルなドリブルを止めようと衝突し,転んだ拍子に床に頭を打って泣き出してしまった。僕はたいしたことはないだろうと思っていたのでコーチたちがどう対応するのかを黙って見ていたが,抱きかかえて僕のところへ連れてこられてしまった。やはりこういう時,アメリカの父親は近寄っていって抱きかかえてやるのかもしれない。僕の対応にコーチは不思議そうであった。僕は,手で涙を拭ってやってちょっと励ますと息子はすぐに試合に出たい様子。コーチが来て「試合はしたいかい?」と尋ねると息子はその意味を理解したらしく大きくうなずいた。コーチが再びコートサイドへ息子を運ぶと,何と息子はいきなりコートの中へ飛び出してしまった。いくら大声で呼んでも聞こえないらしく,結局コーチがコートの中から息子を抱えだし,すぐに交替させてくれた。息子はとにかくシュートを決めたい一心で,最終クォーターの時に守っているはずのゴールへいきなり何度もシュートをし始めてしまう始末であった。本当に熱中しているのである。妻と二人で「すごい集中力だ」と驚いてしまった。結局,シュートは1本も決められなかったが,息子はなぜかディフェンスにしろオフェンスにしろバランスをとるのが非常にうまいことに気が付いた。周りの人を本当によく見ている。絵の描き方もそうだが,観察することが得意なようだ。
勝敗の行方(vsカリフォルニア)
午後1時からUCLAとカリフォルニアの試合のテレビ放映があった。アウェイゲームである。前半はリードされていたが,後半の途中でひっくり返し結局勝つことができた。僕は前半は先の試合を引きずっている感じがしたが,さすがに相手が弱いこともあって,後半のひっくり返すあたりで勝負が決まったと思い,そのとたんに眠気がおそってきて居眠りをしながらの観戦になってしまった。息子が「UCLAが勝っているよ」と居眠りをしている僕に話しかけたとき僕は「UCLAが勝つから安心して寝ているんだ」と答えたらしい。息子は試合が終わった時に,本当にUCLAが勝ったので,そのことが不思議でならなかったらしく,しきりに妻に説明していた。妻は試合開始前から別の部屋で聡と寝ていたので,後から後半のビデオを見て,よくこの時にお父さんは勝つって思ったわね,と言っていた。自分でもビデオを見直しながら不思議であった。