スチューデントコーチの将来(1/28/1997火)
久しぶりの好天気。暑いぐらいである。妻と次女の送り迎えの後,ちょっと買い物をして,いつものように練習へ向かった。練習前に走ろうかと思ったが,何人かの選手がシューティングをしていたのでそこへ近づいていくと,KD選手が僕にディフェンスをするように促す。そこでKD選手のディフェンスをしながらリバウンドをした。彼もだんだん集中してきていろいろと自分に負荷をかけながらシューティングをしている。本当にこういうところは一人ひとりしっかりしている。日本の選手たちはついついだらだらと動くがこちらの選手は手を抜くということをほとんどしない。最後はずいぶん遠くからのシュートがバシバシと決まっていた。いつの間にか練習開始時刻になっていた。Sコーチが遠くから呆れた様子で見ていたようだが,まあ,そんなに悪いことではないだろう。
その後,学生コーチのK君がシューティングをしていたので,僕が日本で大学1年生の時にやっていたリバウンドを披露した。入ったボールを床に落としてはいけない。大きく弾んだボールでも1バウンドでとらなければいけない。パスをするときはボールの縫い目をあわせてボールに回転を与えシューターの構えたところに的確にパスしなければならないなど,説明をしながらリバウンドをした。K君は驚きながらしかしリズムよく返されるボールに調子づいて本当によくシュートが入った。ちょうど選手たちがストレッチングを始めたがその様子を見て驚いている様子。最後に高校まで選手だったのか?を尋ねるとやはりJ君と同様,高校2年までプレイしていたが,膝を痛めてプレイヤーを断念したとのこと。彼は何と両膝に手術の後が残っていた。
それなら小さいときにお父さんに指導してもらったのか?と尋ねるとやはりそうだという。何と彼のお父さんは高校のコーチをしていたらしい。今は何をしているのか?と尋ねると何とセント・ルイス大学のアスレティック・ディレクターであるという。なるほど,A君にしてもK君にしてもはやりそういう家系なのかと思った。そういうコネがないとやはり学生コーチという立場にはなれないに違いない。彼の将来は約束されている。