近況報告第2弾(2/17/1997月)
・さて,こちらの生活も半年が過ぎそれなりにいろんなことを感じ続けています。ただ,こうしていろいろ感じていることをペーパーにまとめなければならないと思うと何だか憂鬱になってきます。せっかくの機会なので少しまともな調査をしようと思うのですが,何しろ生活習慣や文化の違いが様々なことに影響していることがわかればわかるほど,調査項目が絞りきれなくなってきて混乱しています。まあ,完璧な調査などありえないのでちょっとおもしろい切り口でこちらの選手やコーチの意識を調べることができればと思います。
バスケットボールマガジンの2月号にジム・ハリックコーチの解任事件のことが詳しく掲載されています。その後,臨時のはずだった32才のヘッドコーチが先週UCLAと4年契約を結びました。こちらの新聞の扱いも賛否両論2分されています。彼のやり方はUCLAにとって今後効果を発揮するだろうというものと,彼のような成績でどうして4年契約ができるのか?という批判です。
彼が練習中に選手に言っていることややろうとしていることは,決して間違ってはいないと思うのですが,どちらかというと意識が上の方(雇い主側)に向いていて,選手たちの気持ちややろうとしていることをくみ取っていない感じがします。それくらい強引な方が成功するのかもしれませんが,ちょっとどこかがほつれると一気に大怪我をしてしまいそうな感じです。誰もが若いときはそうなのかもしれませんが,やはり選手あってのチームですから,もう少しなんとかならないものかと思います。
一応チームは現在パック10でトップで何とかトーナメントにも出場できそうな気配です。しかし,内容的にはほとんど選手の個人技で白星をあげている感じが強く,競り合った時にベンチを頼って何度か負けていました。先週現在のヘッド・コーチが4年契約を結んだことで,大学を卒業しないでNBA入りするのではないかと噂されている3人がどうやら本気で来シーズンのNBA入りを考え始めたようです(もちろんメディアの取材ではそんなことは否定していますが)。
32才のコーチにとって夢のファイナル4出場が果たせるかどうかは,図らずも選手が自分のチームを離れたいがために頑張るかどうかにかかっているという,何とも複雑な状況です。本当に目が離せなくなってきました。
3月2日にロサンゼルスマラソンを走ります。9万人が参加するそうなのでどういう雰囲気になるのか楽しみです。完走できるかどうかわかりませんが,こちらの人の運動やスポーツのとらえ方を理解するのに少しは役に立つかなと思っています。また,ご報告いたします。
・こちらでは,UCLAが徐々に勝ち星を挙げ,全米のランキングを週毎に上げていっています。(今のところランキング全米16位) チームの雰囲気も明るさを取り戻しつつあるらしく,この分なら,NCAAトーナメントと呼ばれる,全米大学の大会も出られそうです。
子どもたちは,長い冬休みの後で,生活のリズムを取り戻すのに時間がかかりました。また,多少の登校拒否もありましたが,2週間ほどですっかり元気になり,前にもまして友人たちと楽しくやっているようです。
赤ん坊は,2月の初めに歩き始め,今や,ドアの取っ手を回して,部屋にはいることを覚えました。日に日に歩みもしっかりし,すきあらばものを口に持っていく状態です。Kちゃん・おちゃーちゃんと時折絶叫することもあります。