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真似(4/22/1997火)


 娘たちがお絵かきをしているとき,すぐに「妹が真似した。いけないんだよ。」と言う。どうやら幼稚園で先生に「コピーはだめだ!」とずいぶん言われている影響らしい。なるほど,そういう感覚が日本の教育に欠けている部分なんだろう。個性重視の時代とうたい文句は良いが,実際には現場の先生方はどう対応してよいかわかっていない。とにかく日本では人と違うことをすると怒られてしまうが,ここアメリカでは人と同じことをすると怒られるのである。小さなときからそういう風に育てられ,とにかく自分らしさということを大事にする教育がここアメリカのこどもたちの明るさを保つ根元だろう。その分,協調性に欠けることがあるかもしれないが,日本のように協調性が重視されすぎて,いじめや登校拒否などが起こってしまうよりはましだろう。とにかく日本とアメリカの教育感は180度異なっている。両者の良い部分をうまくミックスする教育は実現しないのだろうか?