アメリカ人って何?日本人って何?(5/15/1997木)
午後1時45分にMさんと待ち合わせをして,2時からBさんにインタビュー。Bさんはこの仕事についてもう20年になるという。そろそろ職を替えたいとのことらしい。その後,選手を探しにウッデンセンターへ行ったがあいにく選手は一人もいなかった。そこで,Mさんに通訳してもらいながらウッデンセンターのマネージャーにいくつか質問をした。彼はいろいろなことをよく頭の中に入れていてだいたいながら金額なども教えてもらった。その後,選手探しは止めMさんとアッカーマンでコーヒーを飲みながら日本とアメリカの文化の違いなどについて語りあった。Mさんは「私はアメリカ人だから」というのと,「アメリカ人って何?」というのを繰り返した。また,アメリカは白人のために作られた国だとも言い切っていた。特にMさん自身が2世であり、3世の息子さんともども苦労されてきたことが,やはりそういう見解を生み出しているのだろう。Mさん自身の中にはどうしても小さい時の母親つまり日本人の影響が抜けず,そういう状況の中で苦労しながらアメリカで生活しつつ,常に日本という国をどこかで見ていたに違いない。白人の中にもそういうことを感じない人がたくさんいるし,また逆に日本人はそういうことを知らなさすぎるし,そういうことに関心を持たなさすぎるとも言っていた。まさしく島国で同じような顔をした人としか接することがないので,しかたがないのかもしれないが,そういう感覚をどこかで理解しなければいけない。
僕が自転車に乗っていたら威丈高の警察官に止められた話をしたら,Mさんの息子はいつも何もしていないのに警察官に止められるそうだ。そういう悲しい現実に直面して生きている人たちがたくさんいるし,そういうことの方が世界では多いということを日本人は知らなさすぎるのかもしれない。それなのに小さな社会の中でいじめは後を絶たないし,悲しいことである。